咳 止まらないの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
一瞬ですべて町が無くなり、高齢でこの先の事、これまでの苦労など心が沈みましたが、何がなんでも生きようと思いました。
持病の胃腸と肺の働きが弱く、風邪をこじらせる事を心配しました。
以前から肺と胃腸が弱いお客様で、震災後、音信不通となり、半年も連絡がとだえ心配しましたが、仮設から連絡が入り安心しました。
仮設生活と冬の寒さで、外に出る事も出来ず、足腰が弱り咳が出始まるとなかなか止まらないと話されました。
最近は、舌に白く苔が生え、毎日歯ブラシで取っていたようです。
体質、タイプ的には、冷えやストレスも溜まり、胃腸と肺の弱い体質で、咳も慢性化しやすく、早めの対応で悪化を防ぐ事を提案し、肺と脾(消化器)を温める漢方薬をお渡ししました。
食養生法として、体内の冷えを発散する食材、ネギ、生姜、肉桂、紫蘇。
ストレスを発散する香りの食材、陳皮、花茶、薄荷、ゆず。
胃腸の元気と根本的な体力を補う食材 山芋、蜂蜜、くるみ、枸杞。
暮らしの養生
ウォーキングなどの有酸素運動で、肺に力をつける。仮設は狭くカビが生えやすいので、こまめな換気と掃除で予防。体調の良い春の暖かい日、乾布まさつで肌を鍛える。きれいな空気を部屋に取り入れる。ツボ命門をあたためる。肺と胃腸の働きを元気にする養生を続けていただきました。
厳しかった寒さも何とか、養生と漢方で乗り切れましたと話されました。
暖かくなったら少しづつ歩きたいと、仮設から開放されたい思いが伝わり、「震災と漢方養生」の大切さを感じました。
TEL:0226-27-2108
住所:宮城県気仙沼市長磯船原33-1